◎ジャズサックスレッスン第4回目 – All Blues
はじめに
ジャズサックスレッスン第4回目、今回は「All Blues」を取り上げます。このコーナーでは、「JAZZ STANDARD BIBLE」通称「黒本」を教材に、私大池夏機と一緒に全227曲を学んでいきます。まだお持ちでない方は、概要欄のURLから入手できます。それでは、ジャズ初心者の方も一緒に楽しみながら学んでいきましょう。
ジャズの難しさとアドリブ
ジャズは初めての方にとって、アドリブのイメージが難しく感じられるかもしれません。しかし、まずはテーマをしっかりと押さえることが大切です。今回はそのテーマ、具体的にはメロディーに焦点を当てて美しく吹く方法や、様々なテクニックについてお伝えします。皆さんで楽しんでジャズを奏でていきましょう。
白い玉「シロタマ」の重要性
「しろたま」は、ジャズ奏者たちがよく使う言葉の一つです。これは白い玉のことで、玉の色が白いオタマジャクシのポンプを指します。つまり、しろたまは音の持続を表し、長い音を指します。音楽の世界では、「しろたまのノート」などと言われ、音の長さを表す際に使用されます。これによって、音楽に表情や抑揚を加えることが重要とされています。
楽譜との関わり
楽譜は音楽の基本ですが、楽譜だけに頼るのは限定的です。楽譜はあくまで不完全で、演奏者の表現や感覚が大切です。ジャズやポピュラーミュージックでは、楽譜の指示だけに縛られず、自由な表現が求められます。音楽は文字通り「音」を楽しむものであり、楽譜はあくまでその手助けに過ぎません。
音量の変化とクレッシェンド
次に、音楽の表現において重要な要素となるのが音量の変化です。クレッシェンドは音を大きくしていく表現であり、逆にデクレッシェンドは音を小さくしていく表現です。これらの記号は楽譜に示されますが、実際に演奏する際には、音量の変化をしっかりと表現することが求められます。特にデクレッシェンドは難易度が高いとされています。
ディミヌエンドの難しさ
デクレッシェンドよりも難しいとされるのが、ディミヌエンドです。これは大きい音からだんだん小さくしていく表現であり、音楽的な雰囲気を作り出す上で重要な要素です。ディミヌエンドを自然かつ美しく表現することは、練習を要するポイントです。
小さい音のイメージ
最後に、小さい音に対するイメージについてお話ししました。小さい音は必ずしも弱いとは限らず、遠いというイメージを持つことが大切です。特にロングトーンの練習において、小さくしていく際に遠いゴールに向かって息を吹き出すイメージを持つことで、より良い表現が可能となります。
まとめ
ジャズサックスレッスン第4回目では、「All Blues」を通じて、メロディーの美しさや音の表現に焦点を当てました。楽譜や表情の大切さ、音量の変化、そして小さい音のイメージなど、ジャズ演奏における様々な要素に触れました。次回も引き続き、ジャズの名曲「All of Me」を学んでいきましょう。お楽しみに!
※動画版も公開していますので、ぜひチェックしてみてください。